薪が燃焼して炎になり
遠赤外線を放つまでのプロセス

炎を出して燃焼している薪を見る時、薪から出ているガス(木炭ガス)が燃焼していることに注目してください。

木は約240℃まで温度を上げると表面が黒く変色し煙が出てきます。この煙が木炭ガスです。

この木炭ガスの煙の温度を約690℃まで上げると発火します。

この木炭ガスが発火する温度を木の発火点といいます。またこの木炭ガスがある温度に達した時火種を近づけると着火します。このときの温度を引火点といいます。

薪ストーブでは引火点に達しない木炭ガスは、炎になることなく無駄に煙突から出て行きます。

ネスターマーティンのWOODBOXWOODBOX多次燃焼方式は引火点に達していない木炭ガスを低い温度で引火させることができます。

それにより燃焼効率が上がり、煙突から出る煙を少なく美しい炎を作り出すことが出来ます。

針葉樹と広葉樹

薪ストーブの燃料には、ナラ、クヌギなどの落葉広葉樹が良いとされています。

これは、木の性質上油分が少なく、樹木自体の組織が密で堅く燃焼温度が800℃程度にしかならない為ストーブ本体を傷めることなく、またゆっくりとした燃焼が可能なことからでしょう。
一方針葉樹は生息する環境上母体を凍結から守るため樹木組織内に大量の油分を含んでいます。落葉樹のように毎年体から水分を抜き落葉する必要がなく、葉をつけたまま冬を越します。

そのため樹木自体の組織も軟らかく、大変燃えやすく燃焼温度も1000℃を超えることもあります。

当然この温度で燃焼させるとストーブ内部が熱酸化を起こし、ボロボロと内部が錆び落ちてきます。こう言った理由で基本的には、針葉樹は薪ストーブの燃料には適していないといえます。

ネスターマーティン
WOODBOX 多次燃焼方式

ではどうすれば針葉樹を問題なく燃焼させることができるのでしょうか。
ネスターマーティンのWOODBOXWOODBOX多次燃焼方式の薪ストーブは初めに空気調整を行いながら燃焼室の温度を400℃近くまで上げます。

そして排熱により高温化させた燃焼用空気を木から出る燃焼ガス(煙)に送ります。
一般的には燃焼を抑えるため燃焼用空気を絞り送り込むと燃焼せず燻ぶります。

そこで燃焼用空気をあらかじめ高温にしコントロールして、燃焼室に送ると低い温度で未燃ガスが引火し空気を絞り込んでも燃焼させることが出来ます。

そのために1000℃近くで燃焼する針葉樹も400℃位で燻ぶることなく、燃焼し透明感のあるブルーとオレンジの混ざった様な完全燃焼の炎がガラス面一面に広がります。

こうして高温燃焼する針葉樹を、貴重な燃料として立派に使用することができます。

最大出力と最小出力の秘密

ネスターマーティン薪ストーブは独自の燃焼システム、WOODBOXWOODBOX多次燃焼方式を用いることによりこれまでのストーブには出来なかった低燃焼時から、高燃焼時までにおけるバランス良くかつ安定した高い燃焼効率を実現しました。

たとえば、S43では空気量調整ノブを最大に開放した状態での最大出力12,040Kcal/hrから、空気量を最小に絞り込んだ状態で燃焼可能な最小出力2,150Kcal/hrまでの広範囲な燃焼調整が行えます。

この高い燃焼効率により、ネスターマーティンストーブの代名詞にもなっている空気量をグッと絞り込んだ時のゆらめく炎の格別な美しさも、高燃焼時に一気にお部屋を暖めるハイパワー燃焼も他のストーブを凌駕するものです。

ネスターマーティンについて

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