
ネスターマーティン、
完全燃焼を見計らう目安
ネスターマーティンは、使いこなすのが難しいという声を聞くことがあります。
その一つに、エアの導入が2次燃焼のみを考えて設計されているという点があります。
メリットとしては密閉性が高い構造で2次燃焼用の暖められた新鮮空気が常に供給されるので、燃焼効率(燃費)がとてもよいという点があります。
しかし一方で、着火後、完全燃焼状態にうまく誘導するのに、コツが必要です。

着火後しばらくは、フロントドアをこのように少し開けた状態で、エアをダイレクトに導入し、どんどん燃やして炉内の温度を上げていきます。
着火後しばらくは、炉内上の「バッフルプレート」が真っ黒の状態がしばらく続くとおもいます(この画像は、もう完全燃焼に近づいてきていますが、左上にススがまだ残っています)。
バッフルプレートが真っ黒の状態は、まだ、完全燃焼に到達しておらず、くすぶっている状態です。同じように煙突へもススが沈着していきます。
ですので、できるだけ早く、完全燃焼に到達させることが、上手い使い方です。
どうすれば完全燃焼に早めに持っていけるか?それは
・初期のエアの導入をスムーズにする→初期のみフロントドアを少しすかす
・小割の薪を多めに入れてやる
・2次燃焼用の空気はフロントドアのガラス面を降りてきて炉内に入るので、その通路を妨げないように立体的に薪を置く
これらがとても重要です。
完全燃焼モードになると、このようにバッフルプレートの黒色ススが燃え去り、地の白色が現れます。
ここまで行くと、炉内の温度はもう上昇していますので、太い薪をいれたり、火の様子を見ながら、空気導入口のダイヤルを絞ることができます。
一度完全燃焼状態になっても、空気ダイヤルをしぼりすぎたり、太い薪をいれて炉内の温度がさがったりして、不完全燃焼に戻ることもあります。その目安としても、バッフルプレートの色は指標になります。
最後に。薪は完全乾燥したものを使うようにしましょう。
湿気の残った薪を最初に入れると、いつまでたっても完全燃焼モードになりませんので・・・・。